榎の木の僧正 ── あの声優についての拙文 ──

🎄本記事は声優 Advent Calendar 2016 18日目の記事です🎄

(藤原)公世という二位の位にあった人の兄で、良覚僧正という人がおり、とても腹黒い怒りっぽい人であった。
住まいの傍に、大きな榎の木があったので、人々は良覚僧正のことを「榎の木の僧正」と呼んでいた。

僧正はこの名前は自分には相応しくないといって、この木を切ってしまった。その木の根っこが残ったので、人々は「きりくひの僧正」と呼んだ(きりくひ=切り株)。相乗はますます怒って、切り株を掘り起こして捨ててしまったが、その跡が大きな池になったので、人々は僧正のことを「堀池の僧正」と呼んだ。
(『徒然草』第四十五段より)

ちなみに良覚僧正について原文は「きはめて腹あしき人」と書いているが、腹黒いという意味ではない。念のため。
まんが日本昔ばなしにもいろいろ話にアレンジを加えて「榎木の僧正」という回で放映されたことがある。堀池の僧正と呼ばれることになった良覚僧正のその後が描かれているが、要はあだ名というのはいろいろ形を変えつつもその人について回るものである、と勝手に解釈している。
あだ名は本名から付けることもあれば、身体の特徴からも付けることもあり、その人の言動から付けることもある。

2017年1月より放映のアニメ「うらら迷路帖」で、棗屋の娘ノノ役を演じる佳村はるかさんは「るるきゃん」と呼ばれているが、もともと「はるきゃん」(きゃん=キャンディー好きなことから)という愛称が付いていたのを本人が改称を提案し(るる=沼倉愛美さんらから呼ばれていた)、それが今も通用している。

※ るるきゃんについてはこの記事が詳しいです。

かと思えば、同じデレマスつながりで一人例をあげるなら、大橋彩香さんは公式では「はっしー」と呼ばれているはずなのに、以下の事件が原因で見事に「へごちん」のあだ名が定着してしまった。



さらに某掲示板では、ベイスターズの選手と似ているという理由で「筒香妹」と呼ばれる始末である。
野球の選手つながりで(本人は望んでいないのに)勝手に妹にされた方の筆頭といえばやはり「鳥谷妹」さんであろう。ファンの方がもしこの愛称に不快に思っておられるとしたら、今のうちにお詫びします。個人的には抵抗感の全くないあだ名なので(殴)

正直、「ゆゆ式」というアニメを見るまであまり評価していなかった。ゆるゆりの腹黒ピンクというイメージしかなかった。ゆるゆりでも共演した津田ネキ津田美波さんと一緒に、この人の評価が変わったのは本放送が終わったあたりだろうか。キャラの演じ方、声の出し方が何かくせに感じた。下手とかではなく非常に上手いという意味である。ゆるゆりのチーナとか戦コレの織田信長とかとは違う、素晴らしい方面で弾けた演技の個性がキャラを作っていると感じた。好きこのんで唯や縁にちょっかいを出したり、他のキャラと絡んだり、いろいろなアクションをとったりするが、本当に原作のゆゆ式のゆずこ本人じゃないかと思えるくらいそれが合っている。聴いていてだんだん、野々原ゆずこというトリックスターはこの人しかいないと思うようになった。

さて、Google先生で腹黒ピンクと検索すると──

dark_pink.jpg

さすが先生パネェっす。確かにこの人のピンク髪を演じる確率は高いが(最近だとFateのエリザベート=バートリーとか浦和の調ちゃんの沼影彩湖とか)、あんまりな予測検索である。そもそもゆゆ式のゆずこは腹黒くはないし
とはいえ、榎の木の僧正のようにあまりに腹黒ピンク役がしっくりと来るのも事実だし、もし演じたのが\アッカリ~ン/や京子の役だとしても、また違う呼称が定着したに違いない。

そんなゆゆ式一挙がニコ動で12月24日22時から開催されます
さらに来年2月22日はゆゆ式OVAが発売されるなど、本放送から4年たった作品とは思えないほど地味に展開を続けている。
ここでは詳しくは書かないが、ゆゆ式のキャラはどれをとってもいい個性を出しており、その演技を何度でも見たいと思わせてくれるのも一因と思う。
津田さんの唯、種田さんの縁も素晴らしいが、大久保瑠美さんのゆずこには2京点付けたい。

榎の木の話がいつのまにゆゆ式で終わってしまった。ゆゆ式 is GOD.(無責任なオチ)

ゆゆ式OVA (初回限定版)(仮) [Blu-ray] -
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